エンジニア視点で見るRISING SUN ROCK FESTIVAL2019
※ライブレポ的な話題は特にありません
ライジングサンに参加するのは5年ぶり。
すっかりバンド活動やライブから離れた生活をしていたものの、今年はNumber Girlの復活公演があるとのことなのでこれは行くしかないとなった次第。
なんやかんやあったものの
開催決定した17日は天候にも恵まれ結果としては楽しいフェスだった。
本題
今回は自分がエンジニアとなってから初のライジングサンでした。
エンジニアリングと夏フェス、関係がないようで関係がある気は前々からしていて
前回記事でも「夏フェスタイムテーブルアプリを作るぞ」などと息巻いていました(仕事に忙殺されて結局形になる前に当日になってしまった)
今回、技術の力で世の中の困りごとを解決する立場になったことで会場で1日過ごしてみて色んなことに気がつきました。
(あんまり関係ないけど久々に石狩に来たら風力発電用のどでかい風車がいくつも設置されてて暇なときはぼけーっと眺めたりした)
技術的な気になりごと
・ドローン空撮?みたいなことをしてた気がする
→単純に動画撮影目的で飛んでた模様。もしかしたら積んでるカメラで撮影した画像を解析してエリアの人口密度とか分析してないかなとか思ったけどよくわからない
・物販でクレジット払い用のスペース発見
→おっ、クレカ決済の物販ある?でも普通の物販はみんな現金払い?なんであの一角だけ・・?と思ったらどうやら事前販売してクレジット決済済みの商品を引き換え番号で受け取る窓口だったっぽい
・ネット配信番組やってたっぽい、ボヘミアンにモニターがあった
会場限定の配信だったのか、なるほど
会場内での困りごと・気付きなど
・シャトルバスがチケットor現金払いのみ
→基本チケット制で現金でもOKですよーくらいの温度感だと思うので今なおSAPICA対応してないのかなと思うなど。対応してくれたら列整理のスタッフの仕事も減りそうなのにな
・屋台のラインナップ、場所がわかりにくい
→と思ったけど会場マップ上に自分のスマホの位置情報を同期させるサービスがあった
行きたいお店の場所も一発でわかるしすごい
↓こちらの企業さんが提供しているサービスのよう
・ステージやエリア・トイレの混み具合が読めない
→このバンドの出番前だとここは混みそう、この時間帯はご飯エリアは人多そう、などある程度の予測はつくが、この辺りをスマートに情報を出して人の流れを少しでも整理する方法ってないのだろうか。
特に昼間のトイレはどこも混雑・行列が常態化していて女子トイレはかなりの行列待ちをしていた。
・トイレに入れたものの紙がない問題
→想像するだけで絶望的な状況だが、この辺りはスタッフ・参加者の行動によってコントロールされているようだった。
・定期的にスタッフが紙の補充をする
・紙がなければスタッフに声かけをする
・紙がない時のために流せるティッシュを常備して難を逃れる
せめて仮設トイレのドアに営業中/準備中的な「紙あり/なし」の札でもつけてくれたらスタッフも参加者も分かりやすくていいのにと思うなど
・ありとあらゆる会場内の支払いが全て現金のみ
な ぜ な の か
単に自分の行ったお店で導入してなかっただけで一部ではやってた可能性はあるけど
自分はXPayとか使わないしせいぜいクレカ払いくらいの人間だけど、これだけ世の中キャッシュレスの動きが広がってるのに会場内どこに行っても現金払いだけだったことに若干驚き。
これはもはやライジングサンだけの問題ではなさそう。
大きく分けると立地的な問題とコスト的な問題に二分されると思うので他のフェスの状況はわからないけどなんとかした方がいいのでは。
会場内で小銭じゃらじゃらするの結構嫌だし。
軽く調べたらこんな記事も↓
この情報が事実ならフジロックでは会場内で電子マネーが使えるみたいだ。
健康ランドのリストバンド的な感じで、全部かざすだけで決済できて、
アプリで残高確認とか決済履歴確認とか出来ないかな。コスト的に辛いか・・・
・帰りのシャトルバスの行列待ち状況がわからない
以下状況
- 帰り5:30ごろ荷物をまとめて乗り場に向かう
- めっちゃ人いる、どれくらいでバスに乗れるか前が見えず全くわからないがとりあえず並ぶ
- 前に進むにつれてだんだん状況が見えてくる、多分前に400人くらいいる
- 30分くらい並んで前進する中で気づく、タクシー使えば+1500円程度で今すぐしかも確実に座れてその上家の目の前に下ろしてくれる。しかし今から列を離脱する気も起きない(眠くて思考力が低下中)
- 結局バスに乗れたのは7:00、しかも運悪く立ち乗りに
この時間帯がこんなに混むことを知らなかったのも悪いが、せめて列の待ち状況だけでも看板でアナウンスすることはできなかっただろうか・・・
以下運用的な状況
- バス自体は随時出発できる状態にあった(ピストン輸送でほぼ途切れず乗車待ちバスが待機していた)
- 待機している数百人を随時乗せて出発する運用なのに乗車口が一つだけ
- 一度に乗れる人数はせいぜい30人くらい
- 列の形状の都合上、途中でタクシーに切り替えるなどで離脱することが難しい
- 仮に離脱したとしてもタクシー乗り場の状況がわからないため無駄足になる可能性もありやはり列を抜ける決断はしづらい
スタッフの配置やコストの問題はあるかもしれない。できる限りさっさと客を帰したいという思惑もあったのかもしれない。事情は色々だろうと思うので文句を言う気はない。
ただ、一つだけ確実なのは
帰りのシャトルバス行列はとにかく辛かった
とはいえやっぱり楽しかった
学生時代のように分単位のステージ移動のために会場を駆けずり回ってわずかな合間時間にちょっとしたご飯を食べる、みたいな遊び方はしなくなり
代わりに今は本当にみたいやつをいくつかだけ決めてあとは目的を定めずにぷらぷら歩く、またはテントでのんびりするようになった。
歳をとったのか、大人になったのか
会場内を今の自分目線で見聞きしてみて、案外ユーザの問題解決やフェス参加の付加価値を上げるようなサービスについて色んなことを考えることができた。たまには仕事と関係のない遊びでもして制作物のネタ収集するのも良いものだなと思った。
ちなみに
今回の個人的ベストアクトは青葉市子でした。機械仕掛乃宇宙聴けて本当に良かった。
青葉市子 - 機械仕掛乃宇宙(20131125) Shibuya WWW