黒橡開発室

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会社辞めた話

三行まとめ

- 案件終了のお知らせが来たので翌日会社に辞意表明(GW前)

- 有給消化しつつ転職先探しつつステイホーム(6月上旬)

- 内定出ました(6月中旬)

 

前々から現在の会社にはずっとはいないだろうなあ、次はどんな環境で仕事しようかな、というのはずっと考えていたのですが、今回様々なタイミングが重なったこともあり、退職〜転職活動を行う決意をしました。

というわけで、かねてより憧れていた(?)退職エントリーなるものをやります。

振り返りは大事。

 

転職後のこと

次は受託・自社開発を行なっている会社のエンジニアとして働くことに。

客先常駐なし、クライアントとは直接やりとりでシステム開発を行うことになるので、これまでとは異なる領域の力が試されるのかなと予想しています。

(開発そのものだけでなく要件定義や技術選定、開発フローの整備など?)

不安半分期待半分ですがせっかくこれまでの経歴を見て信頼してもらっているのでなんとかがんばりたいところです。

あと業務でLaravel書けるのはうれしい。

 

前職のこと

SES事業をメインで行なっている会社に3年弱所属していました。

当時自分は業界未経験で、入社前に半年ちょっとプログラミングの勉強をしたり資格勉強をしたものの到底即戦力にはなり得ない実力だったため、若干の不安はありつつ内定を受諾したのを覚えています。当時の目標としては、

- まずは実務経験を積もう

- なにかしらの得意を身につけよう(PHP)

↑こんなことを考えながら日々過ごしていたと思います。

 

前職入社後に感じたギャップ

- 最新動向を追ったり個人開発するような技術好きが全然いない

- 思った以上にスキルの水準を会社は評価対象にしてない(経験年数は重視する)

- PHPの案件全然ない

 

案外技術力自体って評価されないんだなーという気づき。ただし出向先では技術力もあって情報のキャッチアップもまめな人は必ずいました。たまたまうちの会社がそうだっただけ?

どちらかというと、いかに案件に入れやすい人材かや参画後に問題なく業務を行えるか、みたいな点を会社は重視していた印象でした。まあ人材派遣業的な側面が多分にあったのでそれはそう。

PHP書きたくて入社決めたもののめっちゃJava推されるみたいなのは多少想定してましたが、思った以上にPHPの案件を提示してもらえなかったのが印象的でした。そんなに儲からんのかな、PHP。そんなことないと思うけどな、PHP

振り返ってみると、会社に求められているスキルのイメージが自分はズレてたなと感じました。とはいえプロジェクトに入ってメンバーの方々とうまくやっていく力というのは万国共通で大切なことではあるので、それが実感できただけでも十分。

 

どうして辞めることにしたのか 

ある程度の経験年数を積めてそこそこ武器になるものを手に入れたら会社を辞めて次のステップに進もう、というのは割と当初(入社2日目)から考え続けていました。

本当はもっとスキル・実績が盤石な状態で辞めるつもりでしたが、転職の準備が完璧な状態なんて永遠に来ないわけなので(転職に限らず人生のあらゆる決断ごとはみんなそう)

目標達成した後は決断のタイミングを待つだけだなと思って過ごしていました。

前述したように入社後は多少のギャップを感じつつも自己の成長のために全力で走り続けて来たのですが、

- コロナ禍に対する会社と自身の認識のギャップ

- 今後PHP書けそうにない

- 社内だと技術の話題で全く盛り上がらないのがつらい

理由は色々ありますが特に一つ目が辞める決定打になりました。自分の努力でどうにかできることは自分が頑張ればいいだけの話ですが、そうでない場合は環境を変えるのが最も低コストな問題解決方法と判断しました。という旨上司に伝え、引き留めはありつつも最終的には納得していただき、つつがなく退職手続きを進めることができました。

 

こんな時期に無職になって大丈夫か?

今年に入って新型コロナウィルスの影響は各所に大きな爪痕を残してきましたが、そもそも今このタイミングで仕事を辞めて万が一全然仕事が決まらなくて無職になってしまったらどうすんだ?というのはもちろん考えました。

会社辞めまーす、と宣言した時点では転職活動も特に行なっておらず、何のあても無かった為もしかすると普通にそのまま無職で路頭に迷ってたかもしれません。

が、勝算はないものの打算はありました。

- むしろ今のタイミングで動かないと半年後・1年後はもっと転職が厳しいと思った

- この状況でも案件受注が増えている会社があるはずなのでそこに狙いをつけて転職先を探す

- リモートワークOKの会社が増えている状況なので、かえって通勤のことを考えずに全国どこでも仕事を探せる

- 今のままもやもやしながら仕事し続ける方がしんどい

 

1つ目の考えは自身の新卒時の経験(リーマンショック直後)に基づいたものでした。

当時は正社員の仕事に就けるだけで就活大成功だったので、今回もそんなことになるんじゃないかという想像から、とにかく行動を急がなければならないと思っていました

(あくまで主観的な印象に基づいた予想です。半年・1年後普通に転職市場が賑わってる可能性もある)

今回は幸いにして最低限の経験年数を積んでいたので今なら現職と同条件かそれ以下の待遇の仕事に就くこと自体はそこまで難しくないという自信もありました。自信というか「最悪死にはせんじゃろ」的な。

 

2つ目は端的にいえば「ネット販売に注力している会社」をお客さんに持っていそうな開発会社を探せば良いと思いました。今の状況に合わせた商売のやり方にシフトしている話はいくつか耳にしていたので、まずは受託・自社問わずECサイトを作ってる会社を中心に探しました。それなりの規模のEC構築に関わった経験があったのでその経験を生かせるかもな、という目論見もありました。

 

3つ目はほぼ願望みたいなものですが、転職活動が難航した場合は受けようと思った通勤範囲外の会社がいくつかありました(大阪とか沖縄とか福岡とか)

この件では1つ思わぬ収穫があって、世の中には自分の通勤範囲の会社ではやっていないような面白いシステムを扱う会社がたくさんあることに気付けたことです。今後、フルリモートワークが世の中に浸透して来た場合、このような案件に関われる確率も高まるかもしれないという気付きは心理的にプラスに作用しました(カジュアル面談だけでも受けとけば良かったかも)

 

4つ目、「仕事を辞めて無職になる不安」と「今のままもやもやと仕事を続けること」の両者の精神的負担を天秤にかけたとき、自分自身の運命をコントロールしやすい(自分自身の頑張りで結果が出しやすそう)方である前者の方がまだいいなと思いました。

 

転職活動の感想

- 履歴書・職務経歴書つくるのめんどすぎ

応募書類作りが今回1番しんどかったです。内容もさることながらExcelの印刷時のレイアウト調整が辛すぎた。

 

- 「実務経験あり」の威力

どんなプロジェクトでどんなことをやって来たかを具体的に面接で話すことができたことが今回の勝因だったと思います。

あとは単純にこれまで業務で積み上げて来たことが正当に評価されたことがめちゃ嬉しかった。

 

- チャンスを手繰り寄せる腕力

今の自分にその腕力があったことの証明ができたことが本当に嬉しかったです。観てて良かったSHIROBAKO、杉江さんだいすき。

 

- 仕事しながら転職活動は自分には無理

世間一般によく言われる「会社を辞める前に次の仕事は必ず決めておくべし」というのは全くもってその通りなのですが、自分には通常業務を通常通りにやりながら全く別ベクトルの転職活動も並行して行うというのがとても難しかったです。

日常的に脳のメモリを仕事にがっつり回していたので他のことは何も考えられるような状況ではなかったという理由が挙げられますが、次回転職を行う頃には仕事とプライベートのバランスをもう少し取れるようになっていたいものです。これも以降の課題事項。

とはいえ結果だけ見れば今回は退職日の前に次が決まったので終わり良ければすべて良し、です。

 

無職期間の過ごし方

(正確には有給消化期間だけど)

- よく眠る

- こまめな家事

- 自己分析

- スキルの棚卸し

- Reactの勉強

- Laravelの勉強

 

まずは体調の回復に専念しました。仕事してた時はストレスで睡眠がうまくいかなかったり、胃の調子がいまいちだったりしたのですが、何も考えずじっくり休むことでだいぶ調子が戻って来ました。

当初は酒飲みまくったりゲームしまくったりして思いっきりダラけるかな、とも思ったのですが永久無職の恐怖心があったので自分でも意外なほど真面目に生活してました。

酒もゲームも全然やってない(若干の昼夜逆転はある)

また、1日のほぼ全てを家の中で過ごす生活を3ヶ月程度続ける中で、それまで疲労や面倒くささを理由に放置していたハウスキーピングをこまめに行うことができました。

まとまった時間と自分のやりたい時に家のことができる状況であれば案外家事もだるくならないんだなという気付きも得たり。

 

あとは転職活動としてなにかしら書類を用意しなければならなかったので自分にできることや足りないもの、転職の動機や次の職場に望むことをいろいろ考えてはメモしてました。普段からこういうことを考えているようで、いざ提出用の書類に落とし込もうと思うと案外うまいこと言語化できなかったりして苦労しました。これは今後の課題。

 

Reactを学習対象に選んだのはだいたいこんな感じ

- JSフレームワークの中で唯一全く触ったことがなかったから

- React Nativeが扱えれば制作物のアウトプットが捗りそう

- コンポーネント指向・関数型プログラミング・ES6以降の文法を頭に叩き込みたかった

現在進行形ですが、Reactは本当に学ぶべきポイントがたくさんあって勉強してみて本当に良かったです。次の仕事に即使えるわけではないけどReactや関数型の概念や設計思想は今後の設計実装に大いに役立ちそうです。

(React学習に関する参考書や教材については別記事を書いてみようと思いますが、主に公式リファレンスやtechpit, youtube, 技術書典同人誌などで学習しました)

 

Laravelは次の仕事で使うので要復習なのですがReactが面白すぎて全然捗っていませんね・・。まじめにやらねば。

 

あと、各種タスク管理はTrelloで一元管理しました。「転職」「学習」「生活」みたいな感じでボードを作って頑張ってカードの期限日を守れるように進めたり、そもそもどれくらいの期間があれば期限日を守れるかなど、工数感覚を鈍らせないような努力も多少やりました(リスケも結構やっちゃったけど)

 

まとめ・振り返り

- 自分にしては決断も行動も早かったのは◎

- 有給消化期間(無職期間)が有意義過ぎた、もっと無職を満喫したかったまである

- 転職活動は短期決戦に限る(長引いてたらメンタルに不調きたしてたかも)

 

入社後1ヶ月したらまた進捗報告します。